色のイメージ

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心理学の用語に「色のイメージ」という用語があります。
情報処理に働く心理で、無意識のうちに自分に必要な情報が何かを取捨選択しているということだそうです。

色のイメージは国や文化によって違います。例えば日本では紫を高貴な色としていますが
中国では黄色が高貴な色として扱われているそうです。
また、世界中で共通の色のイメージもあって、赤は暖かさや情熱を感じたりするのがその一つ。

日本の文化において、家屋の色のイメージを考えてみるとどうでしょう。
日本家屋といえば木や漆喰の色、屋根はいぶし色、と思い浮かぶのは我々業界の者
だけではないと思います。もちろん地方色もあるので一概には言えませんが。

私たち日本人の心の中にはこのような色のイメージが根付いているのではないでしょうか。

人が取り入れる情報はほとんどがまず視覚から入るもの。
現在の住宅事情を見ると、日本の色を感じ取ることが困難な状況です。
古い町並み、懐かしい町並みだけのものになってはいけないと感じます。

これから先の時代になっても日本家屋の色のイメージを残すため、
今からつくる町並みにも和を意識して行きたいものですね。

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