瓦の下駄。

先日のかわら展で弊社が担当した学生さんデザインの瓦です。


昨年末、数ある学生さんのデザイン案の中から私が選んだのはこちら。





鬼瓦の下駄って…、
しかも鬼を踏むのはチョッと…。

最初はスルーしていたんですがこのアイデアが
何故かずっと頭からはなれず。

非実用的かもしれませんが、
作るならこういう物のほうが面白いのでは!

と言う事で実際の下駄を元に図面を書いて、
鬼師が製作に入りました。

これまで色々とご依頼頂き製作してきた
鬼師もさすがに履物は初めて…。





ちょっと戸惑いながらも何とか出来上がり。
この状態で学生さんの下へ。





鼻緒がついて完成!
この鼻緒は京都の履き物屋さんであつらえて貰ったとか。
色は初め原色系をイメージしていたそうですが、
最終的にこちらで決定されたそうです。


 


こちらの鬼下駄、もちろん実際に履くことも出来ます。
瓦の質感を足の裏から感じる事ができますね(笑)
鬼瓦の顔がツボを刺激したりして。




もう一つはこちら。
実用的なものもと思い製作させていただきました。





さて来年はどんなデザイン案が出てくるのか、
今から楽しみです。

にほんブログ村 インテリアブログへ

コメント

  1. 瓦廊 より:

    そうですね。
    >チクリンびとさん

    ご無沙汰です。
    瓦の下駄、面白いですよね~。
    デザイン案を出された学生さんにも喜んでもらえました!

    伝統を引き継ぐだけではなく、こういった試みも大切なのでしょうね。
    うまく両立させて、次代に伝えていけるよう頑張りたいと思っています。

    そちらも頑張ってるようで、話を聞くたびに
    刺激を頂いてますよ~。
    お互い頑張ろう!

    (写真は楽しいですね~。チクリンさんのおかげです^^)

  2. 瓦廊 より:

    実際に。
    >Kazuさん

    履いてみたかったんですけどね~。
    勿体無くて(笑)履けませんでした。
    ちょっとひんやりして、今の時期には意外と良いかも知れませんね~。
    実際に鼻緒がついて下駄の姿になったのを見て
    これに決めて良かったと思いました。
    いつか東京でこんなギャラリーもしてみたいものです。

  3. チクリンびと より:

    すげー!
    下駄造ったんですね!
    アイデアもさることながら、実現してしまう技術力もすごいとしか言いよう無いです。

    建築雑誌で達磨窯の記事を読んだとき、あの統一されていない焼色の美しさ、伝統工法の復活に感動しました。

    でも、もう一方で伝統にとらわれないで自由に現代の感性を表現していて、新たなことを生み出し続ける…。

    もう、なんちゅうーか。
    ええやん。
    かっこいいやん。
    うらやましいやん。

    負けてられんよ。

    (ほんで相変わらず、写真上手やなぁ)

  4. Kazu より:

    芸術です!
    素晴らしいですね!
    これは本当に素敵な芸術品だと思います。
    アイデアも、デザインも、技術や感性も。。
    実際に履いたらどんな音を奏でるのでしょうか?
    履いている時は隠れていますが、脱ぐと顔を出す鬼^^
    玄関にこんな下駄が揃えてあったら、なんと粋なことでしょう。

    その他も作品も、すごく面白いですね。
    この展示会、東京でやったら注目度抜群だと思います。
    貴重なものを見せて頂き、ありがとうございました^^

タイトルとURLをコピーしました