京都の町屋の屋根を見ると、30cm程の高さの置き物
「鐘馗さん」がよく飾られています。
(据え置き型 尺寸)
「鐘馗さん」とは中国で鬼を退治したという伝説の英雄で、疫病神を祓い
魔を取り除くと信じられてきました。
では京町屋ではなぜ鐘馗さんを飾るようになったのでしょうか?
昔、ある薬屋が大きな家を建てた際、屋根に大きな鬼面瓦を据えたそうです。
その鬼瓦を見た、向かいの家の娘が、その鬼に常に睨まれているような気がして
夜ごとうなされ、ついには病気になって寝込んでしまったのです。
家族は病気を直すために、様々な手をつくしたけれど、一向に良くならないので
娘が言う、その鬼瓦を取り外してくれないかと、薬屋に頼んだのですが、
薬屋には大金を払って取り付けた鬼瓦なので外す事はできない!と言われて
しまうのです。
そこで家族は鬼に勝つものは何か?と考え、中国の伝説にならい
鐘馗さんの瓦を特別につくってもらい屋根に置いたそうです。
すると、娘の病はすっかり回復したといいます。
これが屋根のうえに飾るようになった由縁とされているそうです。
今では隣家の鬼瓦に対するというよりも、
自分の家に降りかかる邪気を祓い、守るために取り付けられる
ことが多いようですね。
京都へお出かけの際には、町家に飾られている鐘馗さんを探してみて下さい!
いろんな表情があるので、探す価値ありです!!
(壁掛け型 尺寸)
弊社では、据え置き型と壁掛け型を常時販売しております。
大きさは尺寸、8寸、5寸の三種類あり、それぞれデザインも異なります。
また、別注で表情やサイズの違うものも制作いたします。
(別注制作例)
鐘馗さんは京都で多くみられますが
もちろん他の地域でも据えられるものです。
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