今日は今年最後の口切(窯のドアを開ける事)。
火を止め、いぶしの工程を経た後、約一日半かけてゆっくり
窯を密閉したまま温度が下がるのを待ちます。
400度を切ったあたりで窯のドアーを少しだけ明けます。
口切のタイミングはその時の製品によって微妙に違ってきます。
大きい鬼瓦が入っている時ほど、見極めが重要となります。
長年の経験と勘・・・このときばかりはまだまだ人に任せるのが心配な
社長自らする事が多いのです。
口切の後も一気にドアーは開けずに、ジワジワと開けて、
ゆっくりと窯内を冷ましていきます。
急激に冷ますとせっかくの瓦が割れてしまうのです。
今日は雨。
雨に濡れたいぶし瓦もまた見もの。
太陽に照らされた陰影とはまた違った表情が…。
その時々によって見せ方は様々。
雨でしっとり濡れたいぶし瓦も古来から変わる事ない
この国の美の一つだと思います。
コメント
少しの
少しのこだわり、少しの手間でずいぶん変わると言うことを、押し付けじゃなく、自然に感じてもらえるように。
少しのきっかけで絶対変わるはず!と思って来年も頑張りましょう。
ホントそうですね。
出来るだけ屋根を身近に感じてほしい・・・。
軒の出の長さ等こだわるべきところをホント少しでもこだわれば、キレイな屋根景観になるんですけどね。
いぶし=しぶい
これをキーワードに来年も頑張りましょう~。