只今製作中の瓦です。
寛永通宝などの古銭のような形状の物を作っています。
「吾唯足知」
それぞれの口を中心にして、共有しているおもしろいデザインになっています。
ご存知の方も多いかもしれませんが、
このデザインは京都のお寺にあるつくばいに見られるものです。
お客様からのご依頼で、石の手水鉢(ちょうずばち)の写真を見本に復元しています。
「われただたるをしる」
欲張らず、今の自分を大切に…。
足る事を知る人は不平不満が無く豊かな生活を送ることが出来る
という意味だそうです。
文字で表すと簡単ですけど、
実に奥深い言葉です。
世の中には様々な欲望であふれています。
さらにもっと…となってしまい、
ともすれば不平不満を口にしてしまいがちです。
気持ちを落ち着けて豊かな心を持っていきたいものですね。
この四文字は常に頭に置いておきたいと思いました。
こちらは、手洗い鉢ほど大きくないですが、
真ん中の部分に植栽をして庭に飾られるそうです。
きっと安らぐ庭になる事でしょう。
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