大阪府内のお寺です。
昨年こちらの屋根の鬼瓦と鯱の修理再焼成と復元制作を
しました。
鬼面と同じで、鯱にも様々な表情があります。
中でも、こちらのお寺の鯱は珍しいデザインの
一つに上げられています。
棟にある2体のうち、一体は古瓦を修理再焼成し、
もう一体は新たに制作させて頂きました。
修理の瓦が届いた時、すでに鯱のヒレが欠け落ちて
ない状態だったので、鬼師もこのヒレを復元するのに
頭を悩ませていました…。
ヒレ一つ違うだけで、全く違う物になってしまいます。
様々な資料から、この鯱の元気だった頃の写真を見つける
事ができて、無事に修理と復元が出来ました。
右が修理再焼成 左が復元制作
昔の鬼師が作った形を出来るだけ変えることなく
現代に蘇らせるためには、常に様々な瓦を見て
研究する事も我々にとっては大事な事です。
奥深い和瓦の世界。いつまでも謙虚さを持って
勉強し続けていこうと思っています!
コメント
そうですね
この宝珠も復元しました。たしかに稀に見る屋根のようですね。制作中から大棟の中央に据えられるとは聞いていましたけど、実際見るまではイメージしづらかったです。
変わった屋根ですね。
棟の中央に宝珠(?)があるのが、非常に不思議です。
初めて見ました。